政治思想史
Carl Schmitt, Die geistesgeschichtliche Lage des heutigen Parlamentarismus, 1923. "Der Gegensatz von Parlarmentarismus und moderner Massendemokratie," 1926. 今回は、岩波文庫から出ているカール・シュミット『現代議会主義の精神史的状況』(1923…
John Stuart Mill, Considerations on Representative Government, 1861 こんにちは。今日は、J.S.ミルの『代議制統治論』の概要をご紹介します。ミルは、国民の徳や知性の向上を図るという観点から、国民が政治に関わる代議制民主体制こそが最善の政治体制…
Jean-Jacques Rousseau, The Social Contract, 1762 今回はルソー『社会契約論』の概要をご紹介します。今回読んでみて、ホッブズやロックとは決定的に違う理想論的な考え方の本なんだなとあらためて感じました。ちょっと理想主義的すぎて実現不可能と思われ…
Charles de Secondat, Baron de Montesquieu, The Spirit of Laws, 1748 モンテスキュー『法の精神』(井上尭裕訳、中公クラシックス)の要約です。中公クラシックスは重要部分だけを抜粋した抄訳ですが、時間がないときに手っ取り早く原著の雰囲気を感じた…
John Locke, Two Treatises of Government, 1690 ロックの『市民政府論』(角田安正訳、光文社古典新訳文庫)をご紹介します。相変わらず角田氏の訳はとても読みやすく、前半はすいすいと読めていたのですが、後半から同じようなことの繰り返しが増えてきて…
前回に引き続きホッブズ『リヴァイアサン』です。 第2部では、国家設立の根拠となる社会契約が臣民自身によって結ばれたものであること、国家の形態いかんにかかわらず、国家の支配があった方が無政府状態や内戦よりはるかにましであることを主張し、当時の…
Thomas Hobbes, LEVIATHAN, 1651 今回は、あの有名な「万人の万人に対する闘争」を唱えたホッブズ『リヴァイアサン』第1部をご紹介したいと思います。(以下、引用はすべて角田安正訳、光文社古典新訳文庫からのものです。) ホッブズによれば、国家が成立…
Marcus Tullius Cicero, On the Laws, c. 52-43 B.C. 前回に続き、ローマの政治家・哲学者キケロの著作紹介です。 ローマは現代の法学にも大きな影響を与えているとされますが、そのローマで生きた政治家・哲学者キケロは、自然法という思想を持っていました…
Marcus Tullius Cicero, On the Commonwealth, c. 51 B.C. 共和制ローマの政治家・哲学者、キケロの『国家について』の概要をご紹介します。 キケロは古代ギリシャの思想を受け継ぎつつ、政治思想としては「混合政体」というものを主張しました。今回は、こ…
Aristotle, POLITICS, c. 322 B.C. アリストテレス『政治学』の政治思想を、以前ご紹介したプラトン『国家』と比較しながらご紹介します。 プラトン『国家』とアリストテレス『政治学』とを比較してみて最も興味深いのは、国家を誰が運営すべきかという考え…
Plato, REPUBLIC, c. 375 B.C. プラトンの『国家』は、多数あるプラトン著作の中でも非常に長く、内容的にみても重要とされ、プラトンの主著中の主著(藤沢令夫氏)とされています。舞台は紀元前375年頃(推定)、筆者プラトンの師であるソクラテスが友人た…