On the Shoulders of Giants

古典読書で一般教養を学び直し

ホッブズ『リヴァイアサンI』

お久しぶりです。今回は、あの有名な「万人の万人に対する闘争」を唱えたホッブズ『リヴァイアサン』第1部をご紹介したいと思います。(以下、引用はすべて角田安正訳、光文社古典新訳文庫からのものです。) ホッブズによれば、国家が成立する以前の自然状…

キケロ『法律について』

前回に続きキケロの著作です。 ローマは現代の法学にも大きな影響を与えているとされますが、そのローマで生きた政治家・哲学者キケロは、自然法という思想を持っていました。 1.自然法理論 2.感想 1.自然法理論 キケロは、法律とは文書として書かれた…

キケロ『国家について』

キケロ『国家について』(『キケロー選集8』岡道夫訳、岩波書店)を読みました。 1.キケロって? 2.キケロの思想ーー混合政体 3.ローマの歴史 4.感想 1.キケロって? キケロ(紀元前106年~紀元前43年)は、古代ローマにおいて活躍した政治…

アリストテレス『政治学』

アリストテレス『政治学』を読みました。以前ご紹介したプラトン『国家』の後に読んだことで、私なりに面白いと感じたことがいろいろとありましたのでご紹介します。 プラトンとアリストテレスを読み比べて一番面白いと感じたのは、国家を誰が運営すべきかと…

プラトン『国家』における政治思想

プラトンの『国家』は、多数あるプラトン著作の中でも非常に長く、内容的にみても重要とされ、プラトンの主著中の主著(藤沢令夫氏)とされています。舞台は紀元前375年頃(推定)、筆者プラトンの師であるソクラテスが友人たちとの議論を通じて、正義につい…

プラトン『国家』第2巻(後半)〜第3巻

第2巻前半で、正義についての議論でグラウコンとアデイマントスに詰め寄られ、「個人の正義について考える前に、国家の正義について考えてみよう」という提案で難所を切り抜けたソクラテス。 第2巻後半からは、正義の国家とはどんなものか、について考える…

プラトン『国家』第2巻(前半)

プラトン『国家』第1巻では、正義とは何かについての議論でトラシュマコスを言い負かした(つもりの)ソクラテスですが、周りは彼をほってはくれませんでした。第2巻では、グラウコンとアデイマントスという2人の人物が、お前の議論は不十分だと言わんば…

プラトン『国家』第1巻

プラトンの代表作『国家』第1巻の概要と感想です。 1.導入 祭のために出かけた旅行先で、ソクラテスはケパロスという老人の家に招かれます。 はじめ、ソクラテスは老人ケパロスと、より良い生き方について話し合っていましたが、話題はやがて、正義とは何…

歴史を学ぶ意味

歴史を学ぶ意味 なぜ歴史を学ぶ必要があるのか。疑問に思ったことはないでしょうか。国語は文章を正しく読解するために必要ですし、海外の方とのコミュニケーションを取るための英語も重要です。数学や物理、化学なども現代科学の基礎となっており、大学で理…

巨人の肩の上

面白い読み物、とはいえないまでも、読んで新しい発見ができるような文章を書こうと挑戦しては、何度も挫折してきた。人様に読ませるものは、他の誰もが考えつかなかった、全く新しいものでなくてはならない、という思いがあったのだが、今考えてみれば、そ…